2012年の映画も勿論見ました。驚くべきことに殆ど映画と変わらないですね。
普通は映画は長い小説をデフォルメするせいか、原作とはかなり違うことが多いと思いますが、この小説は映画と全く同じです。
強いて言うなら、主人公の「のぼう」が大男なのに対して、演じる野村萬斎は、そう大きくは無いという位でしょうか?
まあ、この小説が当初は無名のデビュー作であったことも、このまま映画化されたことと関係あるのでしょうが、こんな小説に出来る程の大立ち回りが、豊臣の北条攻めの時に、小田原城の支城であったとは驚きです。
小説の中、生き生きしていますよね。キャラクターが。
そのまま映画に出来る訳です。
ただ、皆さんもご存じのように、あまりに話が生き生きしている場合は、多少誇張されている話が混ざっていることが多いです。
今回のこの小説、実際はどうだったのかを、本の舞台となった埼玉県行田市の忍城等に行って調査しました。
結論として、やはり少々ありました。
ただ、個々で仔細を書いてしまうと、かなりのネタバレになってしまいますので、詳細は、マイナー史跡巡りの方で、書きたいと思います。
小説の核となる石田堤の場所にて (堤を築くのに俵を運んだ) |
この小説を書くにあたり、和田竜さんは何度も行田市に足を運んで、調べられたと行田市市役所の方はおっしゃっていました。
ですので、和田さんご自身、どこまでが真実で、どこからが通説なのかを十分に分かられた上で、書かれていらっしゃるのでしょう。
こういう小説を人生で一度は書いてみたいなあと痛感する二冊でした。笑
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