現在はXperia等のスマホで、10年前から聞いているTBSラジオの森本達郎さんや、荒川強啓さん、
iPod nano 第1世代 |
やはり、朝のラッシュ時の電車の中や、歩いている最中等、スマホを見ることが出来ないシチュエーション時、いわば「~ながら」のリスニングは、注意力が散漫になる、危険等と非難の声もありますが、なんとなく、効率が良いように感じられ、止めることは出来ない状況です。
一方、世間では、インターネットが、テレビやラジオ、新聞、雑誌等の旧メディアの売り上げを減少させていると言われて久しいです。
これがいつ頃から言われ始めたかを調べると、大体、上記のiPod nanoの第一世代が発売された頃と一致します。
1.放送メディアの売上推移について
そこで、インターネットによって既存メディアが、どれ位売り上げが減少しているかを調査しました。
それが、下図のグラフです。
民間放送事業者の1社当たりの売上高の推移 出典:電気通信協会 第76回特別講演会資料抜粋 |
驚きませんか?まずTVですが、全然売上が落ちていません。インターネットの影響で減少するどころか、逆に伸びています。
ラジオについては、FM、AMともに予想通り下がっています。特にAMはひどい。
これはどう考えればいいのでしょうか?
2.ネットとTVは相性がいい?
映像系については、ネットとTVとは、自然と役割分担がしっかり出来てしまっていると思います。
例えば、YouTubeに幾ら動画宣伝を出しても、知名度が無ければ見に行く人は稀でしょう。
また、ある商品の詳細情報をTVに求める人はおらず、それはネット検索を頼りますね。
つまり、TVは、見ている人に商品情報を圧してくるPush型、商品の詳細を知りたい人は、ネット検索で情報を牽いてくるPull型と、役割分担が、自然にかつ綺麗に出来ているのです。
出典:http://www.garbagenews.net/archives/2020115.html |
なので、TVで商品が宣伝される程、ネットでも検索が盛んになり、益々商品は売れます。
これは、雑誌等のメディアとは大違いですね。
上の図を見てください。
この図の「HUT」とはテレビの総世帯視聴率(Households Using Television、テレビをつけている世帯)を意味します。
ずっと落ちていますね。視聴率の年々の低下は、やはりスマホ利用時間の増大に伴うものと考えられます。
視聴率は落ちているのに、宣伝広告モデルによる収益は伸びている。不思議です。
多分、TVの見方も、最近は「ながら見」(何かをしながら見る見方)が主流となっていることを意識して、宣伝の出し方を工夫しているのでしょうね。パッと見のイメージや、雰囲気的なものなど。スマホ・タブレット等との役割・機能分担を意識すれば、それなりのコンテンツが出来ると思います。
まあ、当面TVは大丈夫そうですね。よかった、よかった。
しかし、ラジオは??
長くなりましたので、今日はここまでにして、次回はラジオについて考えてみたいと思います。