ボタニカル・ライフ

こういうのいいなあ。

肩肘張らずに、ベランダで植栽。メダカや昆虫等も入って、小さな、いとうせいこうワールドが出来ているのです。

「ガーデナー」を庭を持つブルジョア的、のように自己定義的に捉え、これに対し狭いベランダで植栽している自分を「ベランダ―」と自称し、一線を画したがるあたりの中年男性の拘りが、可愛いと言うのか、ポーズを取っているというのか。。。

時々、自分の溺愛する鉢植物らの擬人化表現が面白すぎて、笑い転げさせられます。
一方、ある話は、植物や昆虫、メダカ等の小動物の命に対する真摯な想いというか、いとうせいこうさんの彼ら(?)生命に対する深い愛を感じることがあり、ホロリとさせられることもあります。

元々ブログとして書いていたものらしいですが、緩急極めりという感じですね。

「上手いなあ」とため息が出ます。

これをさらっと、ブログで書けるあたりが、流石根っからのプロという感じです。

ちなみに、NHKの番組で、この本が原作のドラマを演っていますが、あれは植物をトリガにした人間関係がメインの話なので、原作とは全然違う話だと考えて良いと思います。それはそれで面白いですが・・・

続編もあるようなので、楽しみです。脱力系読書家向きですね。

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